昨今、東京での働き方に疑問を持って地方に移住している方がちらほら見受けられますよね。脱東京って言葉が少しブームな感じもします。

ということで、今回は地方に移住することについて考えて見ます。

一応、新卒後6年間東京で働き、その後いくつかの地方都市に住み現在はとある田舎に居を構え落ち着いております。

そんな脱東京をした管理人から見た地方への移住についての意見です。

東京の一極集中について

でまずは、地方の移住の話なのにいきなり東京一極集中について考えます。

一応、東京に住むメリットと地方を比較しなければいけないのでとりあえず東京についてです。で、私の思う東京の住みにくさの問題っていうのは単純に人口です。自然が少ないっていうのもあるのですが、極端な話し、人口が少ないところは自然が多いので、この辺りも一極集中した結果です。

まずは東京の人口からおさらい

東京都の人口は2018年で約1300万人、東京、千葉、神奈川、埼玉、いわゆる首都圏だと約3640万人

で日本の人口は約1億2600万人。つまり首都圏には日本人の1/4が住んでいます。東京に限定すると1/10人です。また、東京都の予測では2025年に人口がピークを迎え1408万人となり、そこから減少していくそうです。まだまだ人口が増えるということですね。やはり東京は凄いです。

で、日本の出生率を見ると、東京の出生率は1.21で全国最下位です。ちなみに1位は沖縄県1.94。ということなので、子供が生まれないけど人が増えています。いかに地方から東京に出て行く人が多いかがわかります。

確かに私のような自然が好きとか混雑が嫌いとかそう言った理由が無い限り東京は魅力的な都市ですね。仕事は多いし、魅力的なエンターテイメントもいっぱいあるので東京に人が集まるのは納得です。

まぁ暫くは東京への一極集中、これから益々東京は盛り上がりそうですね。

地方の人口推移はどうなっているのか?

で、一方で地方はどうなんだ!?ってことです。

日本全国どの都道府県が減ってきているのか?これは単純に首都圏への転出状況を見ました。隣の県に行くとかだとそのうち帰ってきそうですし。都市と地方の生活の差なのでこの指標を参考にします。

総務省の住民基本台帳人口移動報告2017年、名前ながっ… によると圧倒的に東京への流入が多い場所がありました。それは東北地方です。青森県が全国1位でついで福島県、新潟、山梨、時てまた東北、宮城、秋田、山形、岩手と続きます。なんとかんく過去の震災の影響がまだあるのかなって思ってしまいます。

というか、東京で働いていた時に東北から来た人ってあんまり会ったことない気がするけど。

で、人口の推移と比例して就労人口も問題があります。厚生労働省のデータによると2010年から2015年で首都圏には15歳以上の就労者が160万人増えました。一方で首都圏以外の地方は228万人減っています。

ここまでは人口の推移などした。まぁ当たり前の結果です。肝心なのは地方で人口が減って行く時にそこで働く人の需要がなくなるのか?移住者のみならず定住者にも重要な課題です。で、少し踏み込んで調べてみました。

今後、地方での就労者は需要はいかに?

答えは簡単に見つかりました。内閣官房まち・ひと・しごと創生本部事務局平成30年のデータです。地域によって答えは違いました。2025年の時点、日本が低成長していることをベースに、試算すると、

首都圏:余剰25万人  関西:余剰1万人  中部:不足231万人 その他の地域:不足378万人

だそうです。首都圏や関西では人員が過剰になり、その他の地域は不足する。つまり地方の方が仕事があるって事になります。意外ですね。仕事を求めて東京に人が行き過ぎたって事でしょうか。まぁよくわかりませんがこの辺りを追求していけば東京の一極集中を解消できそうですね。

地方移住を考えている人ってどんな人?

実際に地方移住を考えている人は多いの?少ないのか?またどんな層が移住を考えているのかです。

こちらも内閣官房まち・ひと・しごと創生本部事務局平成30年このデータに乗っていたNPO法人の調査結果からです。

まず、このNPO法人のふるさと回帰支援センターへの問い合わせ数を見ると2013年からセミナー参加、や電話相談が増加し2017年には33165になります。そのうちの25000件近くがセミナーや面談への参加でしたので、割とガチな移住計画者ってことになります。そうなると潜在的に移住を考えている人はもっと多そうです。

次に相談者の年齢分布です。30代28%、40代22%、〜20代17%、50台16%、60代12%、70代3.7%です。

割と働き盛りの年齢を中心に移住を検討していることがわかります。てっきりリタイアした方が多いのかと思っていました。さらに別のデータでは移住者の半分は家族での移住というデータもありましたので、30代、40代で家族持ちが一番多い移住の層となりそうです。

と、いうことで、人生について色々考える年代が移住をするか検討するって事ですね。

管理人は20代で脱東京をしたので少し早いですが多分考えるに至った経緯とかは同じだと思います。単純に自然が好きだったから、これだけです。

地方や田舎のこれからの仕事について

移住を決めるには一番の心配事はやはり仕事。まぁこれが無いと生きていけないですから当然です。個人でネットで収入を稼げるエンジニアや、クリエイターや一部士業の方は別ですが、大半の人にとっては最重要項目。

地方のでの就労環境はとりあえず首都圏よりは有利なのは前出の通り。ただしこれは職を得ればなければの話です。

前出のデータから、業種別に全国の需要予測を見てみると、2025年で人が足りない業種は情報通信・サービス480万人、卸売・小売180万人、農林水産・鉄鋼57万人 運輸49万人、など… 逆に余剰が出るのが、政府サービス246万人、製造業19万人など。

簡単に考えると、情報通信系は首都圏での職場が多そう。都心部なら地方でもいけそう。田舎は無理。卸売・小売、特に小売は地方や田舎でも大丈夫。農林水産は地方、田舎が主役かも。運輸も大丈夫、政府サービスは年齢的に移住者だとハードルあり。工場などの製造業、これは地方には割と優秀な工場や生産拠点があるけど人が余るっていうのは移住者にとっては問題。

まぁこんな感じに考えられると思います。

結論的には地方での優秀な企業、特に私の住むような田舎では、製造業が中心です。そこが人員過剰なのは結構痛い。なので地方都市なら仕事は心配ないけど、田舎だと職種は選びにくい。農林水産や小売などが好きな人には全然問題ない環境。と言えると思います。

地方や田舎への移住はオススメか?

当たりまえですが、最終的には自分の価値観の問題だと思います。

移住すると言うことは仕事など解決しないといけない問題があります。特に都心部で働いている時とは全く違う仕事をすることもあります。

ですので、移住することで自分の生活がどう変わるのか?を考えてから納得できれば決断するべきだお思います。

例えば、その地に移住する事で朝起きてから夜寝るまでの1日をどう過ごすのか、休日の1日をどこでどう過ごすのか。それらを考えてその生活を望むか望まないか、割とそれだけで決めれば良いと思います。

私が移住してきた場所は移住者の理由がはっきりしています。ほとんどの人が自然が好きだから、自分の趣味がしやすい環境だからです。ですので多くの人は仕事を選びません。

正確にいうと自分の人生の価値観で仕事以外のウェイトが大きいので仕事よりも住む環境を選んでいます。

と言うことで最終的な結論です、地方や田舎では仕事は実はあるってことがわかりましたので、仕事よりもその環境や生活が好きなら移住をオススメします。

今回は簡単に地方と東京のこれからを踏まえて移住を考えてみました。私は移住してきて良かったと思っています。まぁかなり下調べや計画を立てていたので、移住してきて劇的に心が晴れた!とか人生が変わった!なんて事はなかったですが、8割がた予想していた通り良いところで、残りの2割は予想を超えて良いところって感じです。

そのうち、実体験も踏まえて田舎の良いところ悪いところ実態などを書きたいと思います。

あ、ちなみ場合は仕事も住む場所も両方譲れないタイプです笑

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