どうも皆さま、本日も田舎から、波の音を聞きながらブログを書いております。

ちょっとヒョンな事から私が田舎に行きついた経緯や何故そうなったのか?について知ってみたいという方がいたので書いております。

確かに、私のように30代後半ですでに田舎に引っ込んでいる外資系サラリーマンって殆どいないような気がします。そう言われると、私の知る限りでは私だけです…

まぁそんな状況だったのでそんな事に興味がある人は殆どいないのかなとかも思っていました。とは言っても私の宿には移住希望者が泊まりに来てくれたりもするので、田舎に住みたいっていう人は一定数(かなり少ないですが)いるのも事実です。

もし田舎に少しでも興味がある方、もしくはより豊かな人生を送りたい方、がいれば是非一度ご参照ください。

ちなみに外資系サラリーマンっていうのは移住に関しては全然意識してませんでした。私にとって移住するのに最適な仕事がたまたま今いる業界の外資系企業だったというにすぎません。移住を決めた後、自分の求める生活のスタイルをワガママに追いかけて行ったら、たまたま現在の業界の外資系企業に行きついた、というのが本音のところです。

管理人が田舎に行きつくまで

私が東京を出ようと思ったのはかれこれ13年ほど前の話しになります。元々は東京の専門商社で働いていて、月に1度は海外出張をしてそれなりに楽しい生活をしていました。ところが、そんな生活にも飽きて、兼ねてから興味のあった雑誌の編集者に転職。と、まぁそんなこんなで大した志もなく東京では6年ほど働いていました。

正直、まったく不満の無い生活をしていたのですが、ここである事件が起きました。リーマンショックです。で、その影響かどうかはわかりませんが所属している出版社が傾き給与の滞納が相次ぎました、それで私はフリーランスに転向するハメに。一方でプライベートでは今の奥さんと結婚する事にまりました。で、そんな状況のなか、この結婚を機に東京を離れることを決断しました。

東京を離れるにあたり住みたい地域は決めていたので、全国営業のある会社に入社し、内定時に地域を指定して配属先を優遇してもらいました。その後、同業での転職や転勤などありましたが、5年ほど前に現在の地域に戻ってきて、3年前に田舎に土地を購入。そして1年半前に自宅を建て、ついでに宿泊施設を家族で経営するに至りました。

かなり大まかにですが、私が東京から田舎に来て現在の土地に住むまでの経緯でした。

要は、20代は東京で働き、30代で地方移住。40代前に田舎に定住。そんな動きです。

田舎に住もうと決めたきっかけ

で、30代で田舎に住もうっていう人って恐らく殆どいないと思います。

確かに一般的にはまずは大都市で働いて、そこでキャリアアップしていったり、結婚したり、それでお金があれば東京都内に家やマンションを買い、もしくは千葉、埼玉、神奈川に戸建てやタワーマンションを…そして、休日は家族や仲間と楽しく過ごして、お盆休みには田舎に帰省して…そんな生活だと思います。

もちろんそういった都市での生活は便利だし刺激的だし楽しいに決まっています。

ところが、私の場合は割と早い段階で東京か田舎かの決断を迫られました。

で、何故?ってことですが…

その前に…

本当に単純でワガママなのですが、当時の私は(あ、今もですが)仕事よりも、彼女よりもお酒よりも、とにかく趣味のサーフィンにハマっていました。

実はこれが理由で海外への出向を断ったり、彼女と遊ぶよりも海に行ったり、なるべく都心に住まなかったり、夜の飲み会を断ったり、と本来優先しなければいけない選択肢を殆ど全てを棒に振ってきました。

そんな生活をしていたので元々好きだった海が更に好きになり、海を中心の考えはますます加速していきました。とはいえ、自分の仕事のキャリアみたいなことも考えたし、常に仕事と人生の折り合いをつけるのに悶々としていたと思います。

で、そんな状況での結婚です。

結婚する前から海の近くに引っ越ししようかというのは常に考えていましたが、いざ結婚となると私の目の前から海辺での生活が随分遠ざかった気がしてしまいました。このまま東京で仕事をしながら結婚すれば、海に行ける時間は減り、家族も自分も満足できない生活が始まるかも…そんなふうにさえ思ってしまいました。で、最終的にはこの結婚がきっかけとなり、移住する方向に一気にベクトルが向いて結果もそうなりました。

もちろん今の妻も私の海に対する考えは理解してくれていたので移住する事に最終的に賛成してくれていると信じてやみません 笑。

と、いう事で本当に本当に単純な理由で申し訳ないのですが、私が田舎に来たのはただただ海が好きだからでした。

いちおう言い訳させてもらうと、結婚という人生の節目に自分の生活と家族の生活を考えた結果、最善の解決策だと思ったからです 笑。

自分で言うのも何ですが、やっぱり人は好きなことを奪われると他人にも寛容でいられなくなります。私の場合はそれが海があるライフスタイルでした。

東京の給与水準で田舎に暮らす。一番拘ったこと。

という事で結婚がきっかけで海好きな私は、自分と家族の両立を目指し田舎に移住しました。

まぁ簡単にいうとそんなところです。

しかし、当時は田舎に住むメリットを妻に納得して貰わないといけないし、自分の中でも田舎に住む合理的な理由を求めていました。

当時の私は生活することや人生を豊かにする事に関して、お金と時間がより重要であると考えていました。

お金をあったほうが良いし、時間もあった方がよい。まぁ今も割とそう思いますが当然といえば当然ですよね。

時間に関しては、田舎の海のそばに住めば趣味にかかる時間も多く費やせるし、そればかりか家に帰る時間も数分、数十分です。ですので自分の時間も家族との時間も東京に住むよりは確保できることは明白です。また、田舎に住んでいると大型連休などの渋滞が逆レーンなので変に時間を取られませんので移動もラクチンです。

また、お金に関しては田舎は家賃が安かったり、食費も若干安かったり、居酒屋なんかもコスパが良かったり、また自分の場合は海に行く交通費が無くなったりします。家に関しては特に顕著で6万円で庭付きの戸建てに住めます。

まぁそんなこんなで自分にとっては田舎に移住するとお金と時間、つまり人生を豊かにする要素を満たす事ができると考えていました。

しかし、いざ移住するにあたって仕事はどうするのか?と考えると、どうしても譲れない点が一つありました。

それは、東京と同じ水準の給与を貰う という事でした。

田舎での仕事は東京より水準が低いのも事実です。収入が減るとなると、お金の面での田舎の恩恵を受けれない事になります。ですのでこれだけは譲らないという事を決め、転職活動をして運よく今の業界、会社に行き着きました。

また、この東京と同じ水準で田舎の給与、というフレーズは当時、妻を説得するのにも大変役に立ったのを覚えています。

余談ですが、私はもともと商社で働いていたので、土地が変わるだけで物の価値が変化するということは知っていたつもりですが、そんな事が国内でもあったりするのにはびっくりです。まぁ変化というよりは小さな変動みたいな物ですが 笑 。そんな観点で見ると田舎での仕事や生活は割とチャンスありな気もします。

家族と年老いる事を考える。

人生を豊かにするにはお金と時間、こ両方が大切。そして、私の場合はその最適解が田舎に住んで東京水準の給与をもらう、という事でした。これは割と自分でも正しいロジックで結果も正解だったと思っています。

で、実際に移住する前に少し考えていた、お金と時間それ以外の話しです。

これは完全な私見ですし、育ってきた背景見たいのも影響しているので正解とか不正解の話しはないと思います。

お金、時間。それ以外では私の場合は家族が大切だと考えています。

と、言っても、私の実家は少し複雑だったので、一般的な家族観みたいなものが結婚当初の私にはありませんでした。というか私の記憶では幼少期から大人になるまで、家族でテーブルを囲んでご飯を食べる、こんな経験はほぼしてこなかったので、そもそも家族のあり方みたいなものが良くわかっていませんでした。

(あ、一応複雑でしたが両親の愛は受けていることを実感しているので変に曲がってはいませんので悲観しないで下さいね。)

でも、一方で現実を知らない私の家族観は、自然の中で子供をすくすく育て、地域に見守られて、いつかは巣立っていく、そして夫婦で老いて行く…。そんな家族や夫婦にある種の憧れを抱いていたのも事実なんだと思います。

ですので、ある意味私の妄想でもある家族や夫婦のあり方を叶えるのに田舎は最適だとも思いました。

と言っても、家族やるのも子育てするのも常に経験のない事が現在進行形なので、これに関しては田舎か都会かどちらが良いかは良くわかりません。また、私は基本、自分ファーストなのはわかっているし、私の場合は飽き性なので将来どうなってるかはわかりませんが 笑。

外資系企業と田舎暮らしはマッチするかも

で、最後に外資系企業と田舎暮らしについて考えてみました。

冒頭でも書いたのですが、私が今外資系企業で働いているのは、私自身がただただワガママに田舎での理想に近いライフスタイルを追求した結果、今の仕事に行きいきました。

しかし、本当に外資系企業と田舎暮らしって関係ないのでしょうか?

私はたまたまの結果だと思っていましたが、もしかしたら、ある意味で必然だったのかも知れません。

というのも、私の今の生活は、サラリーマンの中では最大級に自由な働き方をしていると思います。

まず、今の会社には県下にオフィスが一しかないのですが、その周辺に住む義務もありません。与えられた自分の営業エリアをカバーできればどこにも住んでも問題ありません。

また、そもそも決まったオフィスがないので多くの営業マンが自宅で内勤をして、おのおの時間管理で外勤に出かけます。会議もほとんどがSkypeですし、必要な社内資料はクラウドに入っています。

要はインターネットが繋がってさえいればどこに居ても仕事ができる環境になっています。

このあたりのビジネスインフラや仕事への考え方、会社のカルチャーは内資系の企業と比べると、全然違う部分も多くあるような気がします。私はもう10年くらい外資系企業にいるので良くわからなくなって来てますが、多分これらの働く環境の違いは、国や会社のカルチャーの違いが色濃く反映されると思います。

つまり、田舎という地理的制約のある場所では、多様な働き方を認めている会社=割と外資系、っていう事になるのだと思います。

いかがでしたか?自分では意図していませんでしたが、田舎暮らしと外資系企業、意外とベストマッチな気がします。もし、田舎暮らしを目指したい方がいれば外資系企業に狙いを定めてみるのも良いかも知れませんね。

なんか、改めて今の会社に感謝の念が生まれました 笑。とりあえず仕事でこの恩を返しますからまだまだ面倒見てください !笑

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