日本では終身雇用制の崩壊が叫ばれてもう随分と経ちました。みなさまの会社では同僚で転職歴のある方はどれくらいいますか?

私の現職は外資系企業という事もあり新卒の方が少ないくらいで、割合でいうと多分6割近くの社員が転職組です。ちなみに私が就職した当時は業界や会社にもよると思うのですが9割近くの写真が生え抜きでした。

今回はそんな終身雇用制がマイノリティーとなった現在でジョブホッパーとして生きている私の体験を通してメリットやデメリットを書いていきます。

ジョブホッパーってそもそも何?

まずは、ジョブホッパーの定義です。

ジョブホッパーとは名の通りジョブホッピングを繰り返す人です。

ではジョブホッピングとは?いかWikiからの引用です。

概要:世界的に見ると能力給の志向が強い国や業種では、技能や賃金の向上を求めて転職を繰り返す行為は、労働者側の権利として受容されている。日本においては、久しく終身雇用および年功序列制度が継続したため、転職を繰り返すという行為には否定的なイメージが付きまといやすく、社会的に不利な評価を受けることも少なくない。しかし一部の専門職(IT、医療、出版、ホテル、外食産業などが代表的)に限れば、日本でも以前からよくおこなわれていた行為であり、それらの職種においては問題視されることは少ない。

問題点:企業にとって、教育に費用と時間をかけて育てた社員が短期間で退職することはそれだけでも損失と言える。さらに、その社員がライバル企業に入社することで、ノウハウや情報流出に結びつく恐れもあり、結果としてそのライバル企業を支援することになるため問題視されている。しかし迎え入れる側の企業にとっては利点が多く、そのため中途採用第二新卒のみを対象に求人活動をする企業も存在する。

という事です。

日本においては明確な定義は無いようですが、”概ね2〜3年以内に転職を何度も繰り返し、転職回数が20代で3回以上の人、30代で4回以上の人、一つの会社に3年以上いない人”なんて説がありました。

まぁ、かなり曖昧なのですがザクっとこんな感じみたいです。

因みに管理人は20代で3回転職、30代でフリーランスを経験、就職を経て1回転職ですので完全にジョブホッパーということになってます。まぁ現職は居心地が良いので8年ほど在籍しています。が、数年前に家でこっそり事業をやって妻に経営してもらっているので心の中では半分転職、というか仕事が少し増えた感じです。

なぜ管理人はジョブホッピングをしてきたか。

なぜ私がジョブホッピングをしてきたか。ということですが。

まず、昨今だとジョブホッパーって少しできる人のイメージが付いてきたような気もします。それは、インターネットによってプロジェクトやプロダクトの生産のスピードが上がり、そんななか、スキルの高い人が自分のスキルと転職する会社の新規プロジェクトに合わせて転職を求めたり、求められたりする機会が増えたからだと思います。まぁ出来る人のジョブホッピングです。

で、管理人の場合ですが…

私は世間に誇れるような特別なスキルもないですし、そもそも入りが営業職だったので新規プロジェクトに合わせてとか、新たなスキルや成長っていうのは皆無でした笑

結論から言うと、欲望のままに転職を繰り返したらいつの間にジョブホッパーになってしまったです。

初めの転職したきっかけはもっと海外出張がしたいって言う、簡単な理由でした。で、結果客先から声をかけてもらいその生活を手に入れました。

2回目の転職は自分の趣味につながる仕事をしたいでした。で、自分の趣味であるアウトドアスポーツが好きなので、そういったテーマの専門雑誌の編集者に応募してたまたま受かりました。

3回目の転職。これはいろいろ複雑で会社が傾いて、フリーランスの道を選んだが理由。

4回目の転職。理由は結婚を機に田舎で暮らしながら東京並みの給与を稼ぐです。で結果として製薬会社への派遣MRとしての職を得ました。

5回目の転職。より給与を増やしたい。で、当時の強豪メーカーから声をかけてもらい転職。

ざっくりですがこんな感じで、キャリアに関する一貫性はほぼゼロです笑。自分でも恥ずかしいくらい無計画で我がままな理由だと思います。ただ、自己肯定させて貰うと、訳あってFランの夜間大学でゴミくず生活を送っていたので、学生時代に社会に関する知識が皆無で世の中の事を知らなすぎた結果、自分にとってお仕事を理解できていなかったからだと思っています。まぁ、生きていく上で人生の直近の課題を自分なりに解決した結果ですのでしょうがないかと笑

ともあれ、現在は落ちつてまっとうに仕事をしています。

仕事というのは人生で間違いなく一番長く時間を費やす分野ですので、仕事がどのように自分の人生に、もっというと人生を構築する要素(お金、家族、趣味、住む場所、教育などなど)に影響するのかを考えた結果こうなりました。仕事から人生を構築する人もいるかと思いますが、私の場合は現在までは、自分の人生で大切な要素を基準に仕事を選んできました。今後はわかりませんが現状ではそういう結果です。

ジョブホッパーのメリット

実際に感じたジョブホッパーのメリトを考えたいと思います。

私自身の経験からです。

1)給与が増える。

給与の上昇は間違いなく転職した方が早いです。業界にもよりますが転職するときに100万円単位で年収が上がることはザラにありますし。私も実際にそうでした。最高で200万円近い年収のアップを受けたことがあります。ただし金額については転職市場の状況次第なので、同じスキルや同じ条件でも時期によってかなりの開きがあります。高い条件を提示されたらとりあえず乗っかってみるのもありです。

2)人脈が増える

人脈について、人それぞれ程度に差は出ますが、知り合いや友人は間違いなく増えます。そりゃそうですよね。多くの会社を渡り歩くのでそれだけ多くの人と知り合うことができます。同僚、先輩、後輩、上司、顧客、仕入先、恋愛対象、などなど、基本的には渡り歩いた数だけ人と知り合うことになります。人脈と言えるほどの繋がりになるかは人それぞれですが、間違いなく人脈を増やすチャンスは多くなります。

3)仕事のスキルが増える

仕事のスキル。これはどういった転職をするかにもよると思います。例えば、営業で転職先も同じような商品を国内向けに販売していれば業務はそこまで変わらないでしょうし、プログラマーでも転職先で同じ言語で業務に着けばスキルはそんなに変わりません。私の場合は、同じ業界でも職務が違ったり、扱う製品が大きく違っていて仕事に求められるスキルは違いました。また、業界自体が変わった転職があったのでスキルというかその業界求められる最低限のスキルは身についたと思います。ですので、私の転職の場合は、その業界に求めれる最低限の低いスキルがいっぱい付きました笑

4)人生の経験値

人生経験…かなりどうでも良い題材な気がしますが…私の場合はこれが一番大きかったです。やっぱり自分でその世界に入ってみないと見えない事はいっぱいあります。インターネットのおかげで情報はいくらでも知ることができます。しかし、実際に肌感覚で体験しないとわからないことが多くあります。私も少ないながらもいくつかの業界に身を置くことで社会や経済の実態を少し理解することができました。また国内外多くの人と仕事をして様々な考え方や生き方をリアルに知ることができました。これらの経験は将来的には何かの財産になるような気がします。

5)肩書きが増える

これはもうメリットというか願望です。そうジョブホッパーっていう肩書きです。これから世の中に本物の優秀なジョブホッパーがどんどん出てきてその地位が高まってきたら私もちゃっかり便乗する予定です。世の中の優秀なジョブホッパー予備群さん転職をしましょう!

番外編)長期休暇が増える

長期休暇が増えて海外旅行に行ったり家でゴロゴロ堕落できます。退職する時って有給が使いやすいので、余っあ有給を利用して1ヶ月くらい休めたりします。ですのでそのタイミングで、自己啓発をしたり好きな時間を過ごせます。管理人は海外旅行に行って好き勝手やってました、自分を見つめ直す時間です。笑

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